
ることになる。FANS-1とCNS/ATMの両方に対応しようとしている各国に対して、差異を調査して報告してほしいとの意見が出された。
3.2.3.6.4 CIDINに関する議論
ロシア代表からATN実施計画ガイドやガイダンス・マテリアルの中にCIDINからATNへの移行について記述を追加すべきだという意見が出された。これはロシアが国内で広くCIDIN整備を実現しているためであり、CIDINをATNサブネットワークとして位置づけるための記述とCIDIN/ATNゲートウェイなる機能記述をSARPsその他に記載することが必要になってきた。
FAA担当官の話によると、CIDINはX.25をべ一スとしているもののアドレス体型がCIDIN特有であり、ATNとの互換を実現させるにはX.121に基づくアドレス体型への変換機能が必要になるだろうとのことであった。CIDINのべ一スとなっているX.25は80年度版であるがATNで想定しているX.25は84年度版以降であるため、この点でもCIDINをATNのサブネットワークとして機能させるためにはかなりの困難が生じるとの意見も聞かれた。
3.2.3.6.5 ATN SARPsについて
以下のATN SARPs案が提出された。内容については全体分量が約1,200ぺ一ジにおよんでいることから本文部についてのみレビューが行われ他は概要説明にとどまった。
(1)SARPs本文部
(2)サブホリュームI 概要とシステム・レベル要件
(3)サブホリューム? 空地アプリケーション
(4)サブホリューム? 地対地アプリケーション
(5)サブホリュームIV 上位層通信サービス
(6)サブホリュームV インターネット通信サービス
各SARPsの完成度は高く作成フェーズから維持フェーズに移ったとの認識で一致した。バリデーションについては、各SARPsで達成度にばらつきがあり終了はしていないが、97年3月の全体ワーキング・グルーブ会議までにバリデーションは終了させる見込みである。ATNSARPsをANNEX10に編入する準備を開始(具体的には翻訳と編集)しバリデーション終了後、すみやかに発行すべしとの勧告が作成された。全体ワーキング・グループ会議には、SARPsを承認しパネル会議を経ずにANCに対して直接報告する権限が与えられた。
勧告3/1 ANNEX10の改訂ATN SARPsの挿入
RSPP;Request for Standard Practices and Procedures(ANNEXへの変更があるという意味)
ICAOは本報告書の本議題のAppendixAとBの内容を、ANNEX10,Volume?に入れる過程の開始をすること、なお検証過程で発見された欠陥から生じる変更が1997年3月の全体ワーキンググループ会議で完結化され、提出されることを理解しておくこと。
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